無重力でキャッチボール

オランウータンのゲノムを初めて解読したと発表されました。
アメリカのワシントン大などの国際研究チームが1月27日の科学誌Natureに発表したもの。

人とチンパンジーはゲノムが98～99％共通していますが、
人とオランウータンは約97％が共通しているそうです。

ゲノムの解読はここ数年で飛躍的に進みました。
ヒトゲノムは2003年に解読が完了しています。

今回のゲノムの解読ではスマトラ島の雌のオランウータンで
スージーと名づけられた個体のゲノム配列を全解読したそうです。

それで分かった事はオランウータンは1500万年前からほとんど変化をしていないそう。
すべの類人猿は1400万年～1600万年前に
共通の祖先から分かれたと考えられていて、
オランウータンはその祖先に極めて近いんだそうです。

てことは人間もチンパンジーも1500万年前にオランウータンみたいな猿から分かれていったわけですよね。
なんかもっと別のいかにも古代の猿みたいなものから
分かれたんだとイメージしてました。

でもたかが1500万年くらいでオランウータンみたいな生物が
人間にまで変わってしまうってなんだか不思議です。

オランウータンと水着のグラビアアイドルを比べたらぜんぜん違いますし。

ゲノムの遺伝的多様性ではオランウータンの方が人よりも大きかったらしく、また同じオランウータンでもボルネオ島とスマトラ島のオランウータンではスマトラオランウータンのほうがDNAの多様性が大きかったそうです。

ちなみにオランウータンは東南アジアのスマトラ島とボルネオ島にしかいません。
この二つの個体群はかつては亜種とされていましたが、現在では別種とされる事が多いそうです。